最近の動き。と雑感。

部活の新入生にギターの基本的な扱い方を教えたり、図書館にこもって文献をひっくり返したり、"大学生"らしい日々を送っている。石巻に行ってからもう一ヶ月以上。自分の感じたこと、目にしたことをずっと咀嚼してきた。頭でっかちにはなりたくないけど、物事を理屈や頭で考え込んでしまう癖があるのは自分でも痛感している。でも心のどこかで、理論と実践は決して対立するものじゃないと信じている。

昨日は立命館大学で、Youth For 3.11のボランティア準備会に参加させていただきました。さすが、動きが早く有能で活動力のある人たちはたくさんいるみたい。

http://youthfor311.jimdo.com/

現在この団体さんを通じてのボランティアパックはしばらく先まで予約は埋まっているそうですが、他の企画の紹介や新規のボランティア登録者の募集も行っているそうです。その他色々な支援をなされていますので、チェックしてみてください。


今この瞬間に助けを必要としている人のために行動を起こすことに何ら異論はないし、素晴らしいことだと思っています。いろんな場所で長期的支援の必要性が叫ばれているし、ボランティアの人手不足も深刻な事実だと思っています(ボランティアの不足、っていう言い方も少し違和感はありますが…)。だからこの夏休みに行ってみようという人に対して批判をするつもりは全くないし、そういったシニカルな言説に与するつもりもない。

ただ、それだけが全てじゃないはずだとも心のどこかで感じるのです。ボランティアへ行くこと、何か「支援」の看板をつけた活動をすることが、ある種のステータスというか踏み絵というか、そういうものになってしまわないか、時々心配になるのです。

地震に関連して、日本(または世界)におけるエネルギー問題・政治システムの脆弱性・メディアの光と影が顕在化しました。それに取り組むために、技術的にでも政治的にでも原子力代替エネルギーについてコミットする人がいてほしいし、政治は分別のある若い人に担ってほしいし、より多くの人に高い情報リテラシーを持ってほしい。他の色んな分野でも同世代がこれから活躍してくれることを願っている。経済を引っ張っていくために新しいビジネスモデルをひねり出そうとする人にも、科学の進歩に貢献するために必死で勉強する人にも、素敵な音楽を奏でるため練習を積む人にも、それぞれの道で頑張っていただきたい。

自分たちに出来ることを模索し、行動している人たちに僕は心から敬意を抱いています。決して斜に構えたり批判する意図はありません。3日という短い期間ながら、色んな事を知った、というか知るべきことがあるということを知った経験から、一人でも多くの学生が現地ボランティアでも後方支援でも活躍してくれることを願っています。僕も引き続きコミットしていきます。ただし僕たちに出来ることは、被災地に行って体を動かす「だけ」ではないし、募金を集めて寄付すること「だけ」でもないと思っています。

たぶん、僕の出会った人たちはこんなことで足踏みしてる段階なんてとっくに脱してることでしょう。

結果的に何が言いたいのかというと、僕は頭でっかちで堂々巡りばかりしているということです。凡庸な頭の中は矛盾ばかりで読みにくい文章しか書けないけど、足掻いていたいのです。


追記:
先日のシンポジウムの映像が見られるようになったようです。ご参考までに。Ustreamというのは僕の勘違いでした。申し訳ありません。
http://style.carenet.com/2079.html